吉備中央町ふるさと納税返礼品配送停止事件の後始末
この記事では、私自身が経験した吉備中央町のふるさと納税返礼品配送停止トラブルについて、具体的な修正申告の手続き方法を共有します。同様の通知を受けた方のお役に立てば幸いです。
経緯と問題の概要
吉備中央町から返礼品の配送停止通知が届いたのは、ある平日、封筒には「重要」と赤いスタンプ。中身を読んで驚きました。米の価格高騰により、令和6年の返礼割合を満たせなくなったとのこと。選択肢は「返金」もしくは「8kgのお米を受け取る」。
問題は、返金を選んだ場合に追徴課税の可能性があるという説明と、確定申告を修正する必要があるという案内でした。しかし、具体的な方法の説明はなく「最寄りの税務署に聞いてください」と、自治体からの丸投げ対応。正直、対応としては不親切で、がっかりしました。
税務署への問い合わせ
まずは最寄りの税務署に問い合わせ。メールでの質問窓口は存在せず、チャットボットは質問に的確な回答してくれないので、昼休みに電話をかけました。事情を説明すると、「確定申告の修正申告をしてください」とのこと。
「国税庁の確定申告サイトに行き、下のほうにある“新規に更正の請求書・修正申告書を作成する”というリンクから進めばOK」だと教えてくれました。追加納税が発生する場合も、30万円以下ならクレカやQRコード決済が使えるとのこと。少しホッとしました。
修正申告の具体的手順
帰宅後、さっそく国税庁の確定申告サイトにアクセス。以下の流れで進めました。
- マイナンバーカードとスマホを準備
- 「令和6年分」の所得税の修正申告を選択
- 「マイナポータルとは連携しない」を選ぶ
- スマホにマイナアプリをインストール
- PC画面のQRコードをスマホで読み込み、内容を確認
- xmlファイルは利用せずスキップ
- <重要>確定申告済みのデータを読み込む(これをしないと一から入力する羽目になります)
- 本人情報を確認して次へ
- <重要>修正箇所の選択:
- 配偶者(特別)控除
- 扶養控除
- 寄附金控除(ここが本命)
- 配偶者・扶養控除は名前と生年月日だけ再入力
- 寄附金控除の欄から、吉備中央町の寄附を削除
- 金額を再計算し確認
- 最終チェック
- 修正申告と修正理由の記載(80文字以内)例:「寄付先の返礼品提供中止による寄附取消」※私は心の声が出てしまいました。
- 送信して完了
提出と結果
送信後すぐに受付完了のメールが届き、ひとまず申告は終了。気になっていた追徴税ですが、結果として発生しませんでした。どうやら令和6年分の定額減税が控除しきれておらず、その範囲内で済んだようです。
まとめと感想
今回の件は、自分に非がないのに自分で対応しなければならないという理不尽な経験でした。自治体の対応には改善の余地があると思いますが、少なくとも国税庁の修正申告のシステムは、使いやすく設計されていたのが救いでした。
同様の問題に遭われた方は、面倒に感じるかもしれませんが、意外と手続き自体は簡単に終わります。時間を取って、早めに片付けてしまうのがおすすめです。
何より「自分が悪いわけじゃないのに…」というモヤモヤを、少しでも整理できたことに意味があったと感じています。
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